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「食欲の秋」、皆さんはどんな味覚を思い浮かべますか?
スーパーに並ぶ、色とりどりの野菜や果物。どれも美味しそうですが、その食材がどんな場所で、どんな人の手によって育てられたのか、想像したことはありますか?
ひとくちに「食」といっても、その背景には生産者の想いや自然の恵みが詰まっています。
特に、自分の手で収穫したものをその場でいただく喜びは、何にも代えがたい特別な体験です。
そんな体験を通して、日々の「いただきます」が、もっともっと豊かなものになるかもしれません。
というわけで今回は、都会のすぐそば、東京都府中市で「本物の味」が体験できるイベント「東京一のしいたけを味わう!しいたけ収穫&七輪焼き体験」に密着してきました!
採れたてのしいたけを七輪で焼いて味わうという、聞いただけでもお腹が空いてくるこのイベント。
当日は22名の方にご参加いただき、大人も子供も、そして視察に来られた農業のプロたちも、みんなが笑顔になる最高の1日となりました。
イベント概要
- 実施日: 2025年10月某日
- 参加人数: 22名
- 協力: ベルマッシュ農園(東京都府中市)
出迎えてくれたのは、しいたけ愛あふれる19代目農家さん!
会場である「ベルマッシュ農園」に到着すると、代表の鈴木敬一郎さんが温かい笑顔で出迎えてくださいました。
鈴木家はなんと江戸時代から続く農家で、敬一郎さんで19代目!先代から始められたしいたけ栽培を受け継ぎ、数々の品評会で最優秀賞を受賞するブランドしいたけ『すずきのこ』を育てています。
「うちのしいたけは、肉厚でずっしり重いのが自慢なんです」と、はにかみながら話す鈴木さん。その優しい語り口の中に、しいたけ作りへの深い愛情と誇りが感じられ、これから始まる体験への期待が一気に高まります。
いざハウスへ!そこは、しいたけの森だった!
簡単な説明を受けた後、いよいよ収穫を行うハウスの中へ。
扉を開けた瞬間、「うわー!」「すごい!」と参加者の皆さんから一斉に歓声が上がりました。
そこには、菌床と呼ばれるブロックから、大小さまざまなしいたけがニョキニョキと顔を出している、まさに「しいたけの森」のような光景が広がっていたのです。
スーパーのパック詰めの姿しか知らない子供たちは、目をキラキラさせていました。
鈴木さんから美味しいしいたけの見分け方(「カサが開きすぎておらず、内側のヒダが白くて綺麗なものを選ぶと良いですよ」)や、収穫のコツを教わり、いよいよ収穫スタート!
「こっちに大きいのがあるよ!」「どっちを採ろうか迷うね!」
あちこちで楽しそうな声が飛び交い、皆さん夢中で自分だけの「宝物」を探します。
自分の手でそっと軸を掴み、ポキッと収穫する感触は格別。袋がずっしりと重くなるにつれて、自然と笑みがこぼれていました。
ハイライトは七輪焼き!香りと音と旨味の三重奏!
収穫で高まったワクワク感は、イベントのハイライト「七輪焼き」で頂点に達します。
自分で採ったばかりの、これ以上ないほど新鮮なしいたけを、炭火が熾った七輪の上へ。
ジュワ〜……。
しいたけから水分が滲み出て、焼ける音が聞こえ始めます。そこに醤油をほんの少し垂らすと、香ばしい匂いが辺り一面に立ち込め、もうたまりません!
「熱っ!でも美味しい!」
「香りがすごい!」「こんなの食べたことない!」
肉厚なしいたけを頬張ると、プリッとした歯応えの後に、旨味のジュースが口いっぱいに広がります。シンプルな調理法だからこそ、素材の良さがダイレクトに伝わってきました。
あまりの美味しさに、普段はきのこが苦手だというお子さんも「これなら食べられる!」と、おかわりしていたのが印象的でした。
この日、視察に来られていたJA関係者や他の農家さんも、「この品質は素晴らしい。そして、この体験は最高の食育だ」と、何度も頷きながら七輪を囲んでいたことも付け加えておきます。プロも唸る味と体験、それがここにはありました。
生産者・鈴木敬一郎さんからのメッセージ
本日はお越しいただき、本当にありがとうございました。皆さんが「美味しい、美味しい」としいたけを頬張る笑顔を見て、生産者としてこれ以上ない喜びを感じています。
私たちは日々、どうすれば美味しくて安全なしいたけを食卓に届けられるかを探求しています。こうして皆さんに直接畑に来ていただき、収穫の楽しさや採れたての味を知ってもらうことは、私たちにとっても大きな励みになります。
この体験をきっかけに、少しでも農業や食べ物ができるまでの背景に興味を持っていただけたら嬉しいです。またいつでも、うちの自慢の『すずきのこ』に会いに来てください!
最後に
ただ「収穫して食べる」だけではない。
そこには、作り手の想いに触れ、自然の恵みに感謝し、仲間と「美味しいね」と笑い合う、豊かな時間がありました。
帰り道、参加者の方が「これからはスーパーでしいたけを見る目が変わりそう」と話していました。
自分の手で触れた経験は、日々の暮らしを少しだけ豊かにしてくれるのかもしれません。
あなたも、次の週末は「本物の味」を探しに、ちょっとだけ足を延ばしてみませんか?


